破綻嵐の中で輝く三セク ~PPP成功のために~

全国の破綻した三セク(第3セクター)の負債総額を合計したら、いったいどれだけの金額になるんでしょう。
その多くは税金で賄っているんですから、ホント酷いものですよね。腹立たしい。

しかし、業績が悪いのが当然な(失礼しました)三セクの中でも光を放っているものもあります。
今後PFIを成功に導いていくためには、三セクの失敗と成功、光と影を検証しなければなりません。
検証をおろそかにすると、三セク(第3セクター)の失敗を繰り返すことになるので注意してくださいね。

基本的に、自治体が経営に乗り出してうまくいったためしはないんですよね。
「金は出すけど、口は出さない」そして「権限はあくまで三セク経営」ということが明確ならば成功する確率がUPしてます。
公共サービスと行政サービスの違い、経営と運営の違いが明確になれば答えは出るのではありませんか?

おかしいぞ。。。
指定管理者や民間委託などでもあることですが、事業者が公共サービスでは儲けてはいけないと勘違いする。
自治体側も予想より収益が上がれば補助金などを減らすなど姑息なことをやっている。
絶対に利益をあげることができない仕組みを作って事業経営は行いながら儲からないと嘆く。

失敗事例はニュースや新聞などで数多く出ていますが、成功事例はあまり紹介されません。
今回は、お先真っ暗の三セクの中で元気な会社をいくつか紹介します。
基本的には企業経営での成功事例と同様なので、経営の事例研究は企業のケーススタディの方が理解しやすいです。


株式会社 吉田ふるさと村

「おたまはん®」ってご存知でしょうか?
おそらく会社名よりは有名だと思いますが、卵かけご飯専用の醤油と言えば知ってるとおっしゃる方も多いでしょう。
昨年10月には、《第1回》日本たまごかけごはんシンポジウムの開催で認知度アップで品切れ状態のようです。
その他特産品の開発・販売、公的施設の管理運営、市民バスの運行などを事業としておられます。
第13回中国地域ニュービジネス特別賞(中国地域ニュービジネス協議会会長賞)を授賞しています。


株式会社 黒壁

滋賀県長浜市の黒壁って有名になってから10年以上にもなりますね。
地域の持っている素材を活かし、まちづくりプロジェクトとして民間が全面に行った素晴らしい事例ですね。
平成元年に、まちの活性化を目的に設立されました。
きっかけは、住民から親しまれていた黒壁銀行を破壊から救済するためだったようです。
工芸品としてのガラスと伝統的な街並みを活かした町づくりは、閑古鳥が鳴く商店街を数年で全国有数の観光地となりました。
中心市街地活性化の成功例として、これからも観光客や視察者で賑わうことでしょう。


しなの鉄道 株式会社

1997年JR東日本から譲り受けた収益の見込みの無い赤字路線は、2001年には債務超過・社長辞任へ。
そんな状況の中、田中知事とHISの澤田社長との接点から「社長の人材を欲しい」と直談判。
以来、改革の雨あられ。社員の徹底した意識改革、非情なまでのコストカット、さらに乗客のことを考えた新サービスの導入を断行する。
第三セクターは赤字でもしょうがないという甘えを一切排除。わずか一年で償却前黒字を達成した。
当時の杉野社長を2003年8月プレジデント2003.8.4号の企業の活路コーナーで紹介されています。
「しなの鉄道の復活 しがらみを断てば『赤字三セク』は甦る」の記事で和製ゴーンとたたえています。


株式会社 多伎振興

お客様に足を運んでいただくために重要条件は「立地」ですよね。
「日本の夕陽百選」に選ばれているのが、キララ多岐。平成10年のオープン以来利用者でいっぱいです。
現在は、道の駅だけではなく温泉施設・コテージ・タラソテラピー施設管理運営の指定管理者でもあります。
現在、PFIや指定管理者制度での運営がどんどん増えているのが「道の駅」です。
道の駅も全国的に相当数にのぼり、これからは競争・淘汰の時代に入るかもしれません。
ということは、どこにでもある同じような施設では衰退する可能性があるのでしょうね。
例えば「温泉」。ボーリング技術が低価格になったことで全国あちこちで温泉施設ができていますが、
道の駅でも温泉を付随する場合も多くみられます。「安くなる=競争激化」ですからね。
キララ多岐は「いちじく」と「夕日」に絞り込んだ戦略をとっておられます。参考にしてくださいね。

今、道の駅と鉄道の駅の合体施設が増えつつあります。観光スポットとしてはベストポジションですかね?
土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線には、それが2ヶ所あります。パークアンドライドって言うんですかね。
道の駅田野駅屋道の駅やす(株式会社ヤ・シィ)  三セク×三セク=面白い。。。


これらの会社に共通することは、人間味溢れる人々の関わりから楽しみながらもがいて築いたものなんです。
だからこそ、伝説の人とかカリスマとか言われる人が誕生するのでしょうね。
そうです、自治体職員の機械的な事務処理とは正反対のものであり、管理運営と経営の違いと言えるでしょう。

※さて兵庫県内の三セク(第3セクター)の経営はいかに。。。これからじっくり検証していきます





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